こんにちは。
慶国寺の渡辺知応です。
慶松庵を選ばれた方のほぼ全ての方が決まって言われることがあります。
「これで安心しました」
今まで、頭の中にあった「今後の納骨先の不安」が解消され、胸をなで下ろす方がほとんどです。
人によって人生の背景はバラバラです。
したがって、納骨先が決まるまでの過程も人それぞれです。
- 今後の納骨先を探し始めて、2年以上がたっていた方もいます。
- 若くしてご主人を亡くし、仕事に家事に子育てに、そしてお墓探しを同時並行で行っていた人もいます。
- 地方からご先祖様のお骨をこちらに移すのに何度も遠く離れたお墓に出向いていた人もいます。
- 仕事の都合で四十九日忌を待たずに、納骨堂に納めた方もいます。
- 直接の後継者がいなかったため、親戚の方が変わりにお墓探しに走り回った方もいます。
しかし、慶松庵にお骨を収める「納骨式」では、涙ながらに、
「これで、本当の意味で安らかに眠れます」
「言い方は悪いかもしれませんが、ひとつ肩の荷がおりました」
「自分の仕事の都合で身勝手な納骨式になりましたが、安心して赴任先に戻れます」
「できる限りのことができました、なんかホッとしました」
とおっしゃる方をたくさん見てきました。
誰しも、大切な人を安心して眠らせてあげたいと思うのは当然のことです。
気がかりだった、心の不安が解消されたのはただ単に納骨先が見つかっただけではありません。
- 供養を誰にお願いしていいかわからなかったけど、見つかった
- 忙しくて掃除などの管理に伺えない場合でも任せられる
- 毎朝のお経の時間に、毎日供養してもらえるのはありがたい
- 供養だけでなく、自分自身の終活の相談にも乗ってもらえる
- 仏事のことでわからない時、教えてくれるお寺が見つかった
- もしもの時は友人同士でも入ることができるのはありがたい
- 檀家にならずに、手厚い供養が受けられるのは願ってもないことだ
- 宗派や宗旨が違うのに受け入れてくれるのでご先祖様もよろこぶ
- お骨が雨や風にさらされないので、(自分の)心が痛くない
と言った具合に、ご遺骨を単に安置するだけではなく、
残された方の気持ちの面が晴れやかになります。
つまり、「気持ちの安堵」が得られます。
- 生活が落ち着く
- 心の整理がつく
- 前向きに人生を歩み始められる
- 自分の生き方を考え直すきっかけになった
- 新たな人間関係に心がはずむ
- わずらわしかった関係が解消さた
人それぞれ気持ちに色々な変化が現れます。
納骨先が決まり「新たな人間関係に心がはずむ」や
「わずらわしかった関係が解消さた」という
感覚になる方がいることには、
ちょっと意外に思われるかもしれません。
この「心がはずむ」とおっしゃていた方は、
納骨先が決まり、新たな人生の出発に期待をよせてました。
何ごとも新しい出発には新たな環境や人間関係が生まれます。
その新しい環境や人間関係には
不安もありますが同時にワクワクする気持ちも生まれます。
今までの過程を見てきた私としては、
限りある人生に「心がはずむ」ような出来事が
1つでも増えたことをとても嬉しく思いました。
また、わずらわしさが解消された方は、
今まであったお墓の場所(あまり大きな声で言えませんが、「別のお寺」です)と
折り合いが悪かったことに不満を持っていました。
「今まで色々とあったのよ。あのわずらわしさから解放されて、気持ちがこんなにも晴れるのなら早く次の場所を見つけるべきだった」
と言われていました。
この方は、元々あったお墓を移動できない、
移動しちゃいけない、と思い込んでいたようです。
しかし、後継者がいないからこのままでは、、、、
今までお墓があったお寺の住職も動かしてはダメ。の一点張り。
そのことで、両者の関係がどんどん悪化していった
というのは想像できるかと思います。
確かに一昔前までならそれが
「当たり前」だった話だったかもしれません。
ですが、今は違います。
自分の価値観や人生の背景に合わせて
納骨先を選択できる時代です。
たかだか納骨する場所の話ですが、
実はそのことに縛られて生きていたということです。
自分自身が納得する納骨先を見つけて、
探し出した先にはスッキリとした自分がいるということです。
あなたにとって、最善の納骨先が見つかることを切に願っています。