
慶国寺の渡辺知応です。
今回の記事は、永代供養墓の種類についての解説です。
よく聞かれる「合祀墓」「個別のお墓(個別安置墓)」「室内型納骨堂」の違いを、特徴・メリット・デメリットを交えながら整理しました。
永代供養墓を考えるときに、「どの形式が自分や家族に合うのか」を見極めるヒントになれば幸いです。
永代供養墓とは?
永代供養墓とは、お寺や霊園が遺族に代わって永代にわたり供養と管理を行うお墓のことです。
少子化や後継ぎ問題から注目されており、「将来も安心できる形」として多くの方に選ばれています。


それでは大きく分けて3種類のパターンのご説明をしていきます。
合祀墓(ごうしぼ)
合祀墓とは、複数の方のご遺骨をひとつの大きなお墓に一緒に納める方法です。永代供養付きのお墓の中で最もシンプルで費用を抑えられる形態として選ばれています。
- 特徴
-
- 費用を抑えられる:個別区画を持たないため、永代供養料は比較的安価。
- 承継者が不要:無縁仏になる心配がなく、管理をすべて任せられる。
- 合同での安置:他のご遺骨と一緒に安置されるため、取り出しはできない。
- メリット
-
- 永代供養の中で最も経済的
- 後継者がいなくても安心
- 維持・管理費がかからない
- デメリット
-
- 合祀後は遺骨を取り出せない
- 個別のお墓としては残せない
- 他の方と一緒に眠ることへの抵抗感がある
- 向いてる人
-
- 後継者がいない方
- シンプルに供養を望み、費用を抑えたい方
- 「死後は皆と一緒でよい」と考える方



合祀墓は“費用を抑えて安心を得る”選択肢です。
個別性よりも『無縁にならない安心』を重視する方におすすめです。
個別のお墓(個別安置墓)
個別のお墓(個別安置墓)は、一定期間(例:13年、33年など)専用の区画や骨壷で個別にご遺骨を納め、その後に合祀される方法です。
- 特徴
-
- 一定期間の個別安置:契約年数の間は個人や夫婦専用の区画に安置。
- 夫婦や家族での利用:複数霊位を納められる形式も多い。
- 合祀への移行:期間終了後は合祀されるが、寺院によって内容が異なる。
- メリット
-
- 一定期間は個別のお墓としてお参りできる
- 合祀墓よりも故人を身近に感じられる
- 節目の法要を家族で行いやすい
- デメリット
-
- 永続的な個別安置はできない場合が多い
- 合祀に移ることへの心理的抵抗
- 合祀墓より費用が高め
- 向いてる人
-
- 「しばらくは個別で安置したい」と考える方
- ご夫婦や少人数で納めたい方
- 将来的には合祀でもよいが、すぐには避けたい方



個別のお墓(個別安置墓)は“合祀だけでは心残りがある”という方に安心を与える形です。
『個別で供養したいけれど、子や孫には負担をかけたくない』という思いに応えられます。
室内型納骨堂
室内型納骨堂は、寺院や霊園の建物内に設けられた納骨壇にご遺骨を安置する形式で、近年特に人気を集めています。
- 特徴
-
- 天候に左右されない:屋内なので雨風や猛暑・寒さを避けて快適にお参り可能。
- バリアフリー設計:高齢の方も安心してお参りできる施設が多い。
- 多様なプラン:個人・夫婦・家族向けなど幅広い選択肢がある。
- メリット
-
- いつでも快適にお参りできる
- 駅近や街中に多く、アクセスが良い
- セキュリティや管理体制が充実
- デメリット
-
- 合祀墓や屋外型に比べて費用が高め
- 護持費が必要な場合がある
- 建物維持のため将来的に追加費用が発生する可能性がある
- 向いてる人
-
- 天候や体力を気にせずお参りを続けたい方
- 高齢の親御さんや遠方の親族にも負担をかけたくない方
- 利便性と快適さを重視する方



室内型納骨堂は“これからの時代のお墓”です。
利便性と快適さを重視される方にとても人気があり、世代を超えて安心できる供養の形だと感じています。
慶松庵の事例|安心できる選択肢をご用意しています
慶松庵では、松戸市秋山の慶国寺境内にて、永代供養墓を複数の形でご案内しています。
- 合祀墓(室内永代供養墓)
-
- 永代供養料:15万円/護持費なし/1霊位
- 特徴:室内に設けられた合祀墓で、専用骨壷で一定期間は必ず個別安置
- 向いている方:費用を抑えたい方、後継者がいない方
- 室内型納骨堂(ごえん堂)
-
- 永代供養料:30万円~35万円
- 護持費:年間5,000円
- 安置方法:合同納骨壇(1霊位)/厨子安置(2~8霊位)
- 特徴:光と木に囲まれた参拝室から手を合わせてお参りでき、個人や家族単位での利用に人気
- 個別のお墓(慶松庵の壇型区画)
-
- 個別壇:50万~65万(2霊位~最大15霊位)
- 家族壇:85万(5霊位~最大30霊位)
- 護持費:年間10,000円
- 特徴:できる限り合祀せず、長期的に個別安置を続けられ、家族全員でまとめて安置できる「家のお墓」として安心



合祀は“費用と無縁にならない安心”
個別は“一定期間の個別性と家族の時間”
室内は“参拝のしやすさと継続性”が強みです。
何を優先するか――
費用・個別性・お参りのしやすさ・合祀までの期間を整理すると、後悔のない選択に近づきます。
まとめ|あなたに合う形を見つけることが安心につながります
永代供養墓には「合祀墓」「個別のお墓(個別安置墓)」「室内型納骨堂」という3つの種類があります。それぞれに特徴・メリット・デメリットがあり、どの形式を選ぶかによって費用の大きさや供養のあり方は大きく異なります。
- 合祀墓
-
最もシンプルで経済的。後継ぎがいなくても安心できる一方、合祀後に取り出せない点は注意が必要です。
- 個別のお墓(個別安置墓)
-
一定期間は個別で守られる安心感があり、家族でお参りできる時間を持てます。その後合祀へ移行することを前提に考える必要があります。
- 室内型納骨堂お墓(慶松庵の壇型区画)
-
利便性や快適性に優れ、世代を超えて参拝しやすい環境が整っています。時代に合った新しい供養の形として人気があります。
お墓を選ぶことは、遺骨の安置場所を決めるだけでなく、残されたご家族への安心を形にする大切な決断です。
費用や仕組みを理解しつつ、心の拠り所として納得できる形を見つけることが、後悔のない選択につながります。



お墓の形に正解はありません。合祀・個別・室内型、それぞれの特徴を理解して、ご家族の思いに沿った形を選んでいただくことが一番大切です。
安心のお墓選びを通して、心が落ち着く場所を見つけていただければと思います。