渡辺知応慶国寺の渡辺知応です。
今回の記事は「高齢や体調、精神的な理由から、葬儀後に遺骨を自宅に安置できない場合、納骨をどう考えたらよいのか」についてお話しします。
葬儀が終わったあと、遺骨を自宅に迎えることが一般的だと思われがちですが、実際にはそれが難しい方も少なくありません。
年齢や体調、心の状態によっては、自宅で遺骨を安置すること自体が大きな負担になることもあります。
この記事では、そうした事情を前提に、無理をしない納骨の考え方を整理します。
体調や年齢以外にも、住まいや家族関係などが重なって悩まれる方が多くいらっしゃいます。
理由別に整理した記事もあります。
→ 葬儀後の納骨に迷う方へ|遺骨を家に持って帰れない理由まとめ
高齢や体調の変化で起こりやすい現実
ご高齢の方や体調に不安を抱えている方から、次のような声を聞くことがあります。
- 遺骨の管理やお参りを続けられるか不安
- 体力的に毎日の供養が負担になる
- 一人で向き合う時間が長く、気持ちが沈んでしまう
こうした状態で無理に自宅安置を続けることが、心身の負担を増やしてしまう場合もあります。



供養のために、体や心をすり減らしてしまう必要はないと思っています。
精神的につらく、向き合えない時期があってもよい
葬儀後は、表には出なくても強い喪失感や疲労が残っています。
特に、長く介護をされていた方ほど、葬儀後に気持ちが一気に落ち込むことがあります。
- 遺骨を見るたびにつらくなる
- 夜眠れなくなる
- 日常生活に支障が出る
このような状態で「ちゃんとしなければ」と自分を追い込む必要はありません。
葬儀と納骨は、体調や心の回復を優先してよい
納骨は、体調や気持ちが整ってから考えても遅くありません。
葬儀と納骨を切り離して考えることで、無理のない判断がしやすくなります。
四十九日や一周忌といった節目はありますが、それまでに必ず決めなければならないという決まりはありません。



ご自身の回復を優先することも、大切な供養の一つだと考えています。
自宅に安置できない間、どうしている人が多いのか
実際には、体調や精神面の理由から、一定期間お寺に遺骨を預ける方もいらっしゃいます。
- 無理なく過ごせる環境を整えたい
- 気持ちが落ち着いてから納骨を考えたい
- 家族に負担をかけたくない
この期間中も、ご供養を続けながら預かることで、
「何もできていない」という不安を感じずに過ごすことができます。
回復後に選ばれる納骨の形
時間を置いたあと、次のような選択をされる方が多く見られます。
- 永代供養としてお寺に任せる
- 室内納骨堂など、管理の負担が少ない場所を選ぶ
- 家族と相談しながら納骨先を決める
大切なのは、体調や心の状態に合った形を選ぶことです。
慶国寺では、年齢や体調、生活状況を伺いながら、無理のない納骨の形を一緒に考えることを大切にしています。
まとめ|無理をしないことが、長く続く供養につながります
高齢や体調、精神的な理由で、葬儀後に遺骨を自宅に安置できない状況は珍しいことではありません。
無理を重ねるよりも、ご自身が穏やかに過ごせる環境を優先することが大切です。
供養は、一時の頑張りではなく、長く続けられる形であることが何より重要だと私は考えています。
ご自身を大切にしながら向き合うことも、立派な供養です。



体調だけが理由とは限らず、いくつかの事情が重なっている場合もあります。全体を整理した一覧もありますので、無理のない範囲でご覧ください。
→ 葬儀後の納骨に迷う方へ|遺骨を家に持って帰れない理由まとめ
体調や心の状態を考えると、
すぐに納骨について判断することが負担になる場合もあります。
そのような時、
ご自身の回復を優先しながら、ご供養を続けるための方法として、
一定期間お寺で遺骨をお預かりする選択をされる方もいます。
制度の内容は、こちらにまとめています。
→ 遺骨一時預けについて
体調や年齢を考えながら供養を続けたい方は、
「無理をしない供養」という視点で納骨を考える記事も参考になるかもしれません。
→ 無理をしない供養とは|年齢や体調に合わせた納骨の考え方










