渡辺知応慶国寺の渡辺知応です。
今回の記事は「賃貸住宅に住んでいるため、葬儀後に遺骨を家に持って帰れない場合、納骨をどのように考えたらよいのか」についてお話しします。
葬儀が終わると、遺骨は一度自宅に安置するものだと思われがちです。
しかし、賃貸住宅にお住まいの方からは「家に持って帰れない」「安置してよいのか分からない」というご相談を多くいただきます。
この記事では、賃貸という住環境を前提に、無理のない納骨の考え方を整理します。
なお、賃貸以外にも家族関係や体調など、遺骨を家に持って帰れない理由はさまざまあります。全体を整理した記事もありますので、必要に応じてご覧ください。
→ 葬儀後の納骨に迷う方へ|遺骨を家に持って帰れない理由まとめ
賃貸住宅で遺骨の安置に悩む理由
賃貸住宅に住んでいる方が、遺骨を家に持って帰れないと感じる理由には、次のようなものがあります。
- 管理会社や大家さんの目が気になる
- 近隣住民への配慮が必要
- 部屋が狭く、安置する場所が確保できない
- 将来的に引っ越す可能性がある
これらは、どれも現実的で無理のない理由です。
賃貸だから供養ができない、ということでは決してありません。



住環境によって、できる供養の形が違うのは自然なことだと思っています。
「自宅に迎えられない」ことへの罪悪感
賃貸住宅の場合、
「一度も家に連れて帰ってあげられなかった」
「きちんと供養していないのではないか」
といった罪悪感を抱く方もいらっしゃいます。
しかし、遺骨を自宅に安置すること自体が供養のすべてではありません。
大切なのは、どこでどのように故人を想うかです。
葬儀と納骨は、住環境に合わせて考えてよい
葬儀が終わったあと、すぐに納骨先を決めなければならないという決まりはありません。
特に賃貸住宅の場合、自宅以外の場所で一度落ち着いて考えることは、現実的な選択です。
無理に自宅安置をしようとして生活に負担が出るよりも、
今の住環境に合った形を選ぶことが、後悔の少ない納骨につながります。



生活を守ることと、供養を大切にすることは、矛盾しません。
賃貸住宅の方は、実際どうしているのか
実際には、賃貸住宅にお住まいの方の中には、一定期間お寺に遺骨を預ける選択をされる方もいます。
- 自宅に安置できる環境が整っていない
- 引っ越しの予定がある
- 納骨先をじっくり考えたい
こうした理由から、一時的に預けることで、
焦らず納骨について考える時間を確保することができます。
その後に選ばれる納骨の形
時間を置いたあと、次のような形を選ばれる方が多く見られます。
- 永代供養としてお寺に任せる
- 室内型の納骨堂を選ぶ
- 将来の住まいが決まってから納骨する
賃貸住宅に住んでいるからこそ、
管理や移動の負担が少ない納骨の形が選ばれる傾向もあります。
慶国寺では、住環境や今後の生活を伺いながら、無理のない形を一緒に考えることを大切にしています。
まとめ|賃貸という住環境に合った供養の形があります
賃貸住宅で、葬儀後に遺骨を家に持って帰れないという悩みは、とても現実的なものです。
無理に自宅安置を選ぶ必要はなく、住環境に合った形で供養を考えることが大切です。
今の暮らしを大切にしながら、納得できる形を選ぶこと。
それが、後悔の少ない納骨につながると私は考えています。
今の生活と供養、その両方を大切にできる道を選んでください。



賃貸という住環境以外にも、状況が重なって悩まれる方は多くいらっしゃいます。
ほかのケースも整理していますので、ご自身に近いものだけ拾って読んでいただければ大丈夫です。
→ 葬儀後の納骨に迷う方へ|遺骨を家に持って帰れない理由まとめ
なお、賃貸住宅などの住環境の事情から、すぐに納骨先を決められない方もいらっしゃいます。
そのような場合、
一定期間お寺で遺骨をお預かりし、ご供養を続けながら考える
という方法を選ばれる方もいます。
これは、無理に決断するためのものではなく、
気持ちや生活が整うまでの時間を確保するための選択肢です。
内容については、こちらにまとめています。
→ 遺骨一時預けについて
納骨の形そのものについて知りたい方は、
管理や後継者の心配をせずに供養を続ける「永代供養」の考え方をまとめた記事も参考になるかもしれません。
→ 永代供養とは何か|管理や後継者の心配をしない供養の考え方










